インプラント・コラム

親知らず抜歯で「しびれ」が出るって本当?口腔外科が教える安全な抜き方

導入

「親知らずは抜いたほうがいいと言われたけれど、神経を傷つけて麻痺が残るのが怖い……」 ネットや知人の話で、抜歯後の「しびれ」について聞き、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、下あごの親知らずのすぐ近くには、大きな神経が通っています。 今回は、口腔外科医がどのようにリスクを回避し、安全に抜歯を行っているのか、その裏側を詳しく解説します。

1. 「しびれ(下歯槽神経麻痺)」が起こるメカニズム

下あごの骨の中には「下歯槽神経(かしそうしんけい)」という、唇やあごの感覚を司る太い神経が通っています。

  • 神経との距離: 親知らずの根っこがこの神経に非常に近い、あるいは接している場合があります。

  • なぜ起こる?: 抜歯の際に神経を直接傷つけるだけでなく、根っこを抜く時の圧迫や、術後の腫れによって神経が一時的に圧迫されることで、唇やあごに「正座した後の足」のようなジリジリとした感覚が生じることがあります。 ※あくまで「感覚の麻痺」であり、顔の形が変わったり、口が動かなくなったりする「運動麻痺」ではありません。

2. リスクを最小限に抑える「CT検査」の力

昔の歯科治療では、2次元のレントゲン写真だけで判断していましたが、現代の口腔外科では**「歯科用CT」**が安全の鍵を握ります。

  • 3次元での把握: CTを撮ることで、神経と歯の根っこがどれくらい離れているか、前後・左右の立体的な位置関係をミリ単位で正確に把握できます。

  • 抜歯戦略の立案: 「神経を避けるために歯をどの方向に分割するか」を事前にシミュレーションできるため、無理な力をかけずに安全に抜歯することが可能になります。

3. もし「しびれ」が出てしまったら?

万が一、術後に違和感が出た場合でも、口腔外科では適切なアフターケアを行います。

  • 薬物療法: 神経の回復を助けるビタミンB12製剤や、血流を改善する薬などを処方します。

  • 経過観察: 多くの場合は、数週間から数ヶ月かけて徐々に回復していきます。

  • 専門的な治療: 回復が思わしくない場合は、星状神経節ブロック療法などの高度な専門治療を行う施設と連携し、最後まで責任を持ってサポートします。

4. 「口腔外科」で抜くメリット

親知らずの抜歯は、歯科治療の中でも難易度の高い「手術」のひとつです。 当院のような口腔外科では、日々多くの難症例(横向きに埋まった歯など)を手掛けており、手術時間の短縮や、組織へのダメージを最小限に抑える技術を持っています。手術時間が短いほど、術後の腫れや神経への負担も少なくなります。

結び

「怖いから」と放置している間に、親知らずが虫歯になったり、手前の大切な歯まで溶かしてしまったりすることも少なくありません。 まずはCT検査でお口の状態を確認し、リスクがどれくらいあるのかを正しく知ることから始めてみませんか?不安なことは、どんな小さなことでも専門医にご相談ください。

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