インプラントについて

インプラントについて

虫歯や怪我、事故などで失った歯を補う治療の1つがインプラントです。
従来の入れ歯やブリッジに次ぐ治療法として人気が高まっています。

インプラントとは

インプラントは、骨との親和性が高いチタン金属の人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上にアバットメントと呼ばれる部品を取り付け、その上に人工の歯を装着して嚙み合わせを回復する治療法です。

自分の歯と同じような感覚で食事や会話ができる歯科治療の技術です。
いわゆる入れ歯とは違い、見た目も使用感も限りなく自分の歯に近づけることが可能です。

インプラントが難しい方

インプラントは1本から全ての歯まで対応が可能ですが、どなたでも受けられるというわけではありません。
顎の骨に人工歯根を埋め込むため、歯周病で骨が吸収されてしまっている方はインプラントを受けられない場合があります。

また糖尿病や骨粗しょう症、心臓疾患や高血圧などの循環器系疾患や喘息などの呼吸系疾患などを患っている方は、インプラントに伴う手術が難しいケースもあります。

インプラントの治療期間

インプラントの治療期間はだいたい4~6ヶ月で、手術後も定期的なメンテナンスが必要です。

インプラントのメリット・デメリット

インプラントのメリット

自分の歯とほぼ同様にしっかり噛める

自分の歯とほぼ同様にしっかり噛める

インプラントの素材であるチタンは生体との親和性が高く、無菌の状態で埋め込めば拒絶反応が起きることはまずありません。
そのため器具を顎の骨にしっかり結合・一体化させることができ、天然の歯とほぼ変わらない咀嚼力が得られます。

いろいろな食べ物を美味しく食べられる

入れ歯やブリッジは、堅い、嚙み切りにくい、歯と歯茎のすき間に詰まりやすいなどの食材は食べづらいため避けがちです。
しかしインプラントは極端に堅い物を避けるくらいで、ほとんどの食物を抵抗なく食べることができます。

見た目が美しい

ブリッジや部分入れ歯は周囲の健康な歯に比べて色味が不自然だったり、場所によっては金具が見えたりと、不自然な印象を与えることがしばしばです。
しかしインプラントに使われるセラミックは色の調整・加工がしやすく、もちろん金具が外から見えることもないため、非常に美しい見た目を実現できます。

周囲の健康な歯を守れる

ブリッジや部分入れ歯は周囲の健康な歯を削ったり負担をかけたりしますが、インプラントは1本ずつ人工歯根を埋め込む治療法です。
そのため周囲の歯への影響はブリッジや部分入れ歯に比べて少なく済みます。

骨の「痩せ」を防げる

ブリッジや部分入れ歯は歯を補うことはできても、咀嚼した時に顎の骨まで力を伝えることができません。
骨は力が加わらないと次第に痩せていくので、周囲の歯に影響が出ることも考えられます。

しかしインプラントは顎の骨にしっかり力が届くため、顎の骨を健康に保ち痩せることを防げます。

インプラントのデメリット

保険がきかないため治療費が高額

インプラントは外傷や病気で顎の骨を失った、あるいは骨移植を行った場合などを除いて保険がききません。そのため他の治療と比べ治療費は高額になります。

当院では患者様に安心してインプラント治療を受けていただくため、治療費に関するお悩みや不安をしっかりお聞きし、丁寧に説明しております。

手術が必要

インプラントは顎の骨に器具を埋め込むため手術が必要です。そのためインプラントの経験が豊富な歯科医師の元で治療をすることが望ましいです。当院の院長はインプラント手術の症例を多く経験し、「他院では断られた」「他院で納得できなかったので何とかしてほしい」などのお悩みを抱える患者様にもご満足いただいております。

定期的なメンテナンスが必要

インプラント治療の終了後、インプラントがしっかり定着しているか、嚙み合わせは適切かなど、歯科で定期的なメンテナンスを受ける必要があります。

定期的なメンテナンスはインプラントを長持ちさせるためにも重要です。
だいたい3ヶ月に1回程度のペースで受けていただくのがおすすめです。

治療期間が長い

インプラントは手術、顎の骨と器具の定着状態をみるための経過観察期間などを含め、治療期間は他の治療に比べ長めになります。

インプラント手術の手順

基本的な術式である2回法についてご紹介します。

一次手術:インプラント体埋入手術

STEP01

麻酔をかける

埋め込むインプラント体が2・3本の場合、手術時間が40~50分ほどかかるのが一般的です。
その間は口を大きく開けていただく必要があること、またインプラント体を埋め込む穴(埋入窩)をドリルでつくる際に振動や音があることから、局所麻酔と併せて腕の血管から点滴で薬を投与する「静脈内鎮静法」も用いられます。

当院では身体への負担がない「笑気ガス」を用いる吸入鎮静法も対応しています。

STEP02

粘膜骨膜を切開する

粘膜骨膜を切開し、インプラント体を埋入する部位の顎骨を露出させます。

STEP03

ドリルで顎の骨に穴を開ける

インプラント体を埋める位置にドリルで穴を開けて調整します。

STEP04

インプラント体を埋め込む

専用の器具を使ってインプラント体を開けた穴に埋め込み、インプラント体の上部の穴にカバー(カバースクリュー)をかけます。

STEP05

切開部を縫合する

インプラント体を埋め込んだ後は、切開部を縫合して一時手術は終了です。

経過観察期間

インプラント体が顎の骨としっかり結合するまで、一般的に2~4ヶ月前後を見ています。

二次手術

STEP01

麻酔をかける

二次手術は一次手術に比べ身体への影響が少ないため、局所麻酔あるいは笑気ガスを用いて行います。

STEP02

粘膜骨膜を切開する

粘膜骨膜を切開し、カバースクリュー上の粘膜を切除します。

STEP03

カバースクリューを除去する

インプラント体を埋め込む際に、一時的にかけたカバースクリューを外します。

STEP04

周囲骨を調整する

インプラント体上部にある周囲の骨を調整します。

STEP05

仮のアバットメントを連結し縫合

アバットメントとは人工歯冠とインプラント体を連結させる小さな器具です。
仮のアバットメントを連結した後、切開部を縫合します。

およそ3週間後、仮アバットメント周囲の傷が治ったら本アバットメントに交換します。

STEP06

上部構造の製作・調整・装着

仮の上部構造を装着して嚙み合わせ、歯の形や見た目の美しさなどを確認した後、問題があれば調整を行います。
調整が終わったら仮の構造を元に最終的な上部構造を製作・装着し、治療は終了です。

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