インプラント・コラム

小児・若年者でも顎関節症に?

〜早期対応で将来のトラブルを防ぐ〜

「子どもなのに顎が痛い」「口を大きく開けられない」と感じたことはありませんか?
顎関節症は成人に多いイメージがありますが、小児や思春期の子どもでも発症することがあります。成長期の顎は柔らかく変化しやすいため、早期対応が将来の歯並びや咀嚼機能の安定に重要です。


小児に顎関節症が起こる原因

  1. 食いしばり・歯ぎしり
    ストレスや生活習慣で無意識に顎を使うことで、筋肉や関節に負担がかかります。

  2. 噛み合わせの異常
    不正咬合(歯並びや咬み合わせのずれ)があると、顎関節に負荷がかかりやすくなります。

  3. 外傷や成長による顎のずれ
    転倒やスポーツでの衝撃、また成長過程での顎骨の変化が関節に影響することもあります。


子どもに見られるサイン

  • 顎を動かすとカクカク音がする

  • 口が開けにくい、または開けると痛い

  • 顎の筋肉がだるそう、こわばっている

  • 顎周りや顔に触れると痛がる

  • 食べ物を噛むのを嫌がる

こうしたサインがある場合は、早めの診察が推奨されます。


当医院での対応

小児の顎関節症には、成長に影響を与えず、低侵襲で安全な治療を行います。

  • 薬物療法
    必要に応じて鎮痛剤や筋弛緩薬を使用し、痛みや筋肉のこわばりをやわらげます。

  • ソフトレーザー治療
    顎周囲の筋肉の緊張を和らげる低侵襲の機器を使用し、痛みや不快感を軽減します。

  • 咬合や顎の運動指導
    正しい噛み方や顎のストレッチで筋肉や関節の負担を減らします。

  • 必要に応じてマウスピース療法
    成長期でも使えるやわらかいナイトガードで、食いしばりや歯ぎしりの負担を軽減します。


ご家庭でできるサポート

  • 食事中に無理に硬いものを噛ませない

  • 顎周囲の軽いマッサージや温める習慣

  • 歯ぎしりや食いしばりに気づいたら声をかける

  • ストレスをためない環境作り(睡眠・運動・休憩)

成長期の顎は柔軟で回復力も高いため、早期にケアすることで改善しやすくなります。


まとめ

  • 小児や若年者でも顎関節症は起こります。

  • 痛みや音、開口制限などのサインがある場合は、成長期の影響を考え早めに受診することが重要です。

  • 当医院では薬物療法・ソフトレーザー・マウスピース療法・運動指導で、痛みを抑えつつ将来の顎の発育をサポートします。

子どもの顎の違和感は見過ごされがちですが、早期対応が将来の歯並びや口の機能を守るカギです。少しでも気になる症状があれば、ご相談ください。

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