
インプラント・コラム
インプラント治療前に知っておきたい「禁煙の重要性」
― 喫煙はインプラントの成功率を下げます ―
インプラント治療を成功させるために重要なポイントのひとつが、喫煙習慣の有無です。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は血流を悪くし、傷の治りを遅らせる作用があるため、
インプラントの骨との結合(オッセオインテグレーション)が妨げられてしまうことが知られています。
そのため、多くの研究で
喫煙者は非喫煙者に比べ、インプラントの失敗率が2~3倍高い
という結果が示されています。
なぜタバコがインプラントに悪影響を与えるのか?
■ 血流の低下
ニコチンにより血管が収縮し、インプラント周囲の組織に酸素や栄養が届きにくくなります。
■ 骨とインプラントの結合が弱くなる
骨の再生が遅れ、固定が不十分になり、動揺や脱落リスクが高まります。
■ 感染リスクの増加
免疫力が低下し、インプラント周囲炎などの感染症を起こしやすくなります。
■ 術後の腫れ・痛みが強く出やすい
治癒が遅れることで術後経過が悪くなる場合があります。
手術前後の禁煙が成功率を高める
インプラント治療を希望される場合、
理想的には 手術の1か月前から禁煙 を始め、
手術後も最低8週間の禁煙 をおすすめしています。
これは、骨とインプラントが結合する重要な期間を確保するためです。
「電子タバコならいいですか?」という質問について
電子タバコや加熱式タバコでも、
ニコチンが含まれる
口腔粘膜への刺激や血流低下作用がある
などの理由から、完全に安全とは言えません。
インプラント成功のためには、
紙巻きタバコだけでなく電子タバコも休止することが望ましいと考えられています。
禁煙はインプラントを長持ちさせるための大切なステップ
インプラントは「入れて終わり」ではなく、
長期的に維持・管理していく治療です。
禁煙することで、インプラントの長期生存率が大幅に向上し、
天然歯や歯周組織も健康に保ちやすくなります。
📌 インプラント治療をご検討の方へ
当院では、インプラント治療の成功率を高めるため、
治療前の生活習慣やお口の状態を丁寧にお伺いし、
最適なタイミング・治療計画をご提案しています。
「タバコをやめられるか不安」という方も、
無理のない方法をご一緒に考えながらサポートいたしますのでご安心ください。
何か疑問点や相談事がございましたら、お気軽にスタッフにご質問ください。
土日も夕方5時まで診療いたしていります。
駐車場完備
井高野あおぞら歯科
大阪市東淀川区井高野3-2-40 1階







