
インプラント・コラム
「味がしない、苦い…」それ、お口の病気かもしれません(味覚障害)
導入
「最近、何を食べても味が薄く感じる」「口の中に何もないのに苦味を感じる」といったお悩みはありませんか? 味覚の異常を感じると、多くの方は「内科」や「耳鼻咽喉科」を思い浮かべるかもしれません。しかし、実はその原因が「お口の中」にある場合、歯科・口腔外科が解決の鍵を握っていることが多いのです。
1. お口の中が原因で起こる味覚障害
舌の表面には、味を感じるセンサーである「味蕾(みらい)」があります。ここが正常に働かなくなる原因には、お口特有の問題が隠れています。
ドライマウス(口腔乾燥症): 唾液は、食べ物の味成分を溶かして味蕾に届ける役割があります。お口が乾くとこの機能が低下し、味が分からなくなります。
舌苔(ぜったい)の付着: 舌に白く溜まった汚れが味蕾を覆ってしまうと、センサーが鈍くなります。
口腔カンジダ症: お口の中にカビ(真菌)が繁殖すると、粘膜に炎症が起き、味覚が阻害されたり、嫌な味を感じたりします。
2. 意外な落とし穴「亜鉛不足」と「お薬」
味蕾が新しく生まれ変わるには「亜鉛」が不可欠です。
栄養の偏り: 加工食品の摂りすぎなどで亜鉛が不足すると、味覚障害が起こります。
お薬の副作用: 降圧剤や鎮痛剤など、日常的に飲んでいる薬が原因で、体内の亜鉛が排出されてしまうことがあります。
3. 口腔外科でのアプローチ
当院では、まずはお口の中の環境を徹底的にチェックします。 舌の状態を清掃したり、唾液の分泌量を増やすマッサージや保湿ジェルの指導を行ったりすることで、劇的に症状が改善するケースもあります。また、お薬の関与が疑われる場合は、処方医と連携して調整を検討することもあります。
結び
「歳だから仕方ない」と諦めてしまうのは、人生の大きな楽しみである「食」を損なうことになり、非常にもったいないことです。味が変わったと感じたら、まずは「お口の専門家」である私たちにご相談ください。







