親知らずの抜歯のタイミング
親知らずが生え始めた時
親知らずが生え始めてすぐ、あるいは初めて痛みが出た時などがよいでしょう。
ずっと痛む場合は痛みが落ち着いたタイミングで抜歯を検討しましょう。
20代前半の時期
年齢を重ねるにつれて歯は硬くなるため、親知らずの抜歯は20代前半の若い時期に行うのがお勧めです。
また若い時期の方が回復力も高いため、抜歯後の傷口がふさがるのが早いです。
また親知らずの根元は年齢が上がるに伴い下に伸びていき、大きな神経や血管が通っている下顎管に近づきます。
そのため抜歯が遅くなると、下顎管を傷つけるリスクも大きくなります。
親知らずを抜歯するまでの流れ
STEP01
問診
痛みや腫れ、違和感などどんな症状があるのか、その症状はいつ頃から始まったのかなどをまずおうかがいします。
治療に関する不安や疑問、ご要望など気になることは何でもお話ください。
STEP02
精密検査
歯科用CTやレントゲンを使って、親知らずの位置や生え方、根の形状や本数、下顎管(大きな神経や血管が通っている管)との距離を正確に確認します。
STEP03
診断・カウンセリング
検査結果と抜歯の方法や注意すべき点について十分に説明いたします。
STEP04
応急処置
親知らずに痛みや炎症がある場合、痛みを抑える処置や消毒を行い、鎮痛剤や抗生剤の処方を行うこともあります。
STEP05
抜歯の予約
ご都合の良い日時をお知らせください。
STEP06
抜歯当日:麻酔
麻酔注射の痛みを最小限にするため、表面麻酔で感覚を麻痺させた後に麻酔注射を行います。
STEP07
抜歯当日:抜歯
慎重かつスピーディーに抜歯を行います。
STEP08
抜歯当日:止血・縫合
止血剤を入れて歯肉を縫合します。
抜歯当日はこの施術で完了です。
術後、止血を確認して
STEP09
消毒
後日、傷口の消毒を行い抜歯します。
抜歯までの目安はおよそ1週間です。
親知らず抜歯後の腫れについて
親知らずを抜歯した後の腫れを気にされる方もいらっしゃいますが、必ずしも腫れるわけではありません。
腫れがある場合の期間や対策についてご紹介します。
腫れが見られる期間
腫れのピークは抜歯後2日程度で、1週間くらいで元に戻ることがほとんどです。
腫れの程度は親知らずの生え方や体調によって異なります。
痛みがある場合は鎮痛剤で押さえます。
抜歯前に気を付けたいこと
抜歯は体調がいい時に行う
体調が悪いと免疫力が低下するため、抜歯後に腫れやすくなります。
抜歯前は睡眠と栄養を十分に取り、抜歯予定日に風邪などで体調が悪い場合は当院までご相談ください。
親知らずの周囲の炎症を抑えてから抜歯する
親知らずの周囲の歯肉が炎症を起こしている状態で抜歯をすると腫れやすくなります。
そのため抜歯は炎症が収まってから行います。
口内の細菌を減らしておく
口の中の細菌数が多いと、抜歯による傷口に感染する確率が上がりやすくなります。
抜歯までに正しい歯磨きやデンタルフロスの使用など口腔ケアをしっかり行い、細菌数を減らしましょう。