「親知らずを抜きたいけれど、歯科医院では難しいと言われて大学病院を紹介された」——そんな経験をされた方も少なくないでしょう。特に**下顎の親知らず(水平埋伏智歯)**は、歯が深く埋まっていたり、神経に近かったりと難易度が高く、一般歯科では対応できないこともあります。
しかし当院では、口腔外科経験を持つ歯科医師が在籍しており、通常の歯科医院では対応が難しい症例でも、大学病院へ行かずに抜歯が可能です。
■ なぜ下顎の親知らずは難しいのか?
下顎の親知らずは、生え方に大きく個人差があります。以下のような特徴があると、抜歯の難易度が上がります:
完全に骨の中に埋まっている(完全埋伏)
隣の歯に引っかかって斜め・横向きに生えている(水平埋伏)
下歯槽神経に近接している
こういった場合、歯肉の切開・骨の削除・分割抜歯など、通常の抜歯よりも専門的な手技が必要です。
■ 当院での対応
当院では、CT撮影によって神経との位置関係を立体的に把握し、事前にリスクを評価。必要に応じて歯を分割して抜歯する「分割抜歯法」や、最小限の骨削除で歯を取り出す「低侵襲抜歯法」など、症例に応じた方法を採用します。
さらに、局所麻酔下での抜歯であれば処置時間は平均10〜30分程度。術後の腫れや痛みを最小限に抑えるための処方・アフターケアも万全に行います。
【症例紹介】
27歳男性。右下の親知らずが横向きに埋伏し、歯ぐきが腫れやすい状態が続いていたため抜歯を希望。近医で「大学病院でないと難しい」と言われ来院されました。
CTで確認すると、歯根と下歯槽神経は接していたが、圧迫はなく、慎重に操作すれば神経損傷のリスクは低いと判断。局所麻酔下で歯冠を分割し、約20分で無事に抜歯を完了。術後も腫れ・麻痺なく順調に治癒しました。
■ こんな方にこそご相談ください
他院で「大学病院でないと無理」と言われた
学業や仕事で時間が取れず、早く終わらせたい
腫れや痛みが怖くて抜歯をためらっている
当院では、患者さんの不安に寄り添いながら、なるべく短時間・低侵襲・安全な抜歯を心がけています。すべての親知らずがその場で抜歯できるわけではありませんが、多くのケースで院内処置が可能です。
■ まとめ
親知らずの抜歯=大学病院、という時代は終わりつつあります。専門的な知識と技術を持つ歯科医師がいれば、地域の歯科医院でも安心して治療を受けることができます。
抜歯が怖い、時間がない、遠くまで行けない——そんな方こそ、一度ご相談ください。あなたの親知らず、「ここ」で抜けるかもしれません。