「下唇に透明な水ぶくれのようなものができた」
「つぶれるけれど、また同じ場所にできる」
「頬の内側にやわらかいできものがある」
このような症状は、**粘液嚢胞(ねんえきのうほう)**かもしれません。
あまり聞き慣れない病名ですが、お子さんから大人まで幅広い年代でみられる比較的よくある病気です。
今回は、粘液嚢胞の原因や治療についてご紹介します。
粘液嚢胞とは?
唾液は、口の中にある小さな唾液腺(小唾液腺)から分泌されています。
ところが、唇を噛んでしまったり、強い刺激が加わったりすると、唾液の通り道が傷つき、唾液が周囲の組織にたまってしまうことがあります。
このようにしてできる袋状のできものを粘液嚢胞といいます。
どこにできやすいの?
最も多いのは、
- 下唇の内側
- 頬の内側
です。
まれに、
- 舌の裏側
- 口の底(舌の下)
にできることもあります。
このような症状はありませんか?
粘液嚢胞では、
- 透明または青みがかったできもの
- やわらかくぷくっとしている
- 痛みはほとんどない
- つぶれて小さくなることがある
- 何度も同じ場所に繰り返す
といった特徴があります。
「治ったと思ったら、またできた」というケースも少なくありません。
自然に治ることはある?
小さな粘液嚢胞は自然につぶれて、一時的に小さくなることがあります。
しかし、原因となる唾液腺が残っていると再発しやすいため、何度も繰り返す場合は治療が必要になることがあります。
治療方法
症状や大きさによって治療方法を決めます。
経過観察
小さく症状がない場合は、しばらく様子を見ることもあります。
外科的切除
繰り返しできる場合や大きくなってきた場合には、粘液嚢胞と原因となっている小唾液腺を一緒に摘出することで、再発を防ぐことができます。
処置は局所麻酔で行うことが多く、日帰りで対応できるケースがほとんどです。
自分でつぶしても大丈夫?
「気になるから針でつぶそうかな…」
これはおすすめできません。
自分でつぶしてしまうと、
- 細菌感染
- 炎症
- 再発
の原因になることがあります。
また、粘液嚢胞ではなく別の病気だった場合、適切な診断が遅れてしまう可能性もあります。
当院での診察
当院では、
- できものの状態を詳しく確認
- 他の病気との鑑別診断
- 必要に応じて外科的処置
を行っています。
「これって口内炎?」「放置して大丈夫?」という場合でも、お気軽にご相談ください。
まとめ
粘液嚢胞は、
- 唇や頬によくできる
- 痛みは少ないことが多い
- 一度治ったように見えても再発することがある
- 繰り返す場合は治療が必要になることがある
気になるできものがある場合は、自己判断せず、一度歯科口腔外科で診察を受けることをおすすめします。
📞 唇や頬のできものでお悩みの方へ
お口のできものは、見た目だけでは原因を判断することが難しい場合があります。
当院では、患者さんのお話を丁寧に伺いながら、適切な診断と治療をご提案しています。
「なかなか治らない」「何度も同じ場所にできる」といった症状がありましたら、お気軽にご相談ください。